はたらく魔王さま!2 / 和ヶ原聡司

はたらく魔王さま!2 / 和ヶ原聡司 / 電撃文庫
はたらく魔王さま!〈2〉 (電撃文庫)

「何故…何故、悪魔のくせに、そんなこと言うんだ」
「そんなことを言うあなたが……なんで魔王なんだ」

ついに時間帯店長代理に出世した魔王。
しかし、ライバル店舗の開店で気が抜けない状況に。
時を同じくして魔王城(築60年の六畳一間)の隣の部屋に、女の子が引越してきたりと、
魔王の周囲がふたたび、慌ただしくなってきた。


第17回電撃小説大賞<銀賞>受賞作「はたらく魔王さま!」の2巻目です。


日常ドタバタ劇だけじゃなくて、正義側の葛藤を描かれてるのがいいですね。
終盤の展開は少々ワンパターンな気がしましたけど、
登場人物のキャラがしっかりと確立されてて楽しめました。


魔王監視(ストーキング)を相変わらず実行している遊佐。変わってないです。

「そうか……勇者は派遣社員だったのか」

昔も今の派遣社員っていうのが泣けますね。


真奥は遊佐と違って鈴乃の正体には最初から気づいてたようですけど、あえて放置してたところは、さすが魔王様です。
すべて見通した上で利用するとは。


そしてその真奥のことを誰よりも理解してる千穂ちゃんが良かった。
真奥のことが好きなだけあります。


でもラブコメの進展は真奥よりも、今回フラグが立った、芦屋と梨香に期待。
完全に惚れてた梨香が可愛かった。
次巻も登場して欲しいです。