カナクのキセキ / 上総朋大
「……あらかじめ言っとくけど、僕は君を守る自信はないよ?」
「大丈夫よ! いざとなったらあなたも守ってあげるから!」
1000年前の偉大な魔法使いマールが建てたという4つの石碑を巡礼する旅に出る
少年カナクと少女ユーリエの物語。
カナクはユーリエが好きでユーリエはカナクが好き。
でもお互い相手のことを好きだということは隠して冒険が始まるんですけど
ユーリエの気持ちは読んでていてすぐにわかるんですけど
カナクが気づかないのはお約束ですね。
あと冒頭で守る自信はないと行っておきながら
しっかりと見えないところでユーリエを守るカナクはカッコイイです。
物語のオチは早い段階でなんとなく読めてしまったんのがちょっと残念。
マールの旅の話が章の最後に挟んでいる時点で隠すつもりは無かった気がしますけど。
もう少しどんでん返しが欲しかったかな。
個人的には5つ目の石碑に魔法が掛けてあって助かるとかそういう展開を期待してましたけど…。
後は展開が早すぎて旅してるという実感があまり持てなかったかな。
次巻は別の人の話になるのかな?
もう書きあがってるようなので、楽しみにしています。