丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ / 耳目口司

丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ / 耳目口司 / 角川スニーカー文庫
丘ルトロジック  沈丁花桜のカンタータ (角川スニーカー文庫)

「なにが『普通』なんだ!? どうしてあんたたちの『普通』が狂っていないとそんなにまで自信満々に言えるんだよ!? 正しいのか、あんたたちの『普通』はそんなにまで正しいのか、だとしたら俺たちの普通はそんなにまで間違ってるのか!!」

第15回スニーカー大賞、優秀賞ということで読んでみました。
人をかなり選ぶ物語だと思います。ハマル人にはハマル物語です。私には合いませんでした。

学校の掲示板に「丘研」とだけ書かれたチラシを見て、丘の研究をする部活だと思い込んで「丘研」に入部してしまう主人公咲丘。
実際には「オカルト研究会」であり、活動内容は都市伝説なモノを探して見つけたりする部活だった。
いくつかの都市伝説を追いかける形で物語は進んで行きます。
「飛び降りても死なない男」を調査したり、「ツチノコ」を捕まえたり、「殺人鬼」を追いかけたり。
章が進むごとに部の主要メンバーの隠された背景が明らかになって行きます。


ちょっとだけクセのある人達かと思って読んでてたら、正直ドン引きするレベルに狂ってました。
読んでいて嫌な雰囲気は感じていたのですが、一線をちょっと超えちゃってるなって人が数人。
ここまで逝ってしまった彼等がこの先どういう方向に進んで行くのかは興味ありますが
ダークな方向にしか行かないような気がしますし、マトモになられてもそれはそれで違う気もします。
ある意味でキャラクターが完成されすぎてしまっているために、続きは手に取りづらいです。
それでも続刊の評判が良ければ手に取るかもしれません。