変態王子と笑わない猫。 / さがら総

変態王子と笑わない猫。 / さがら総 / MF文庫J
変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)

「頭の崎から尻尾の終わりまで撫で回したくなる感じだな。」
「……変態さんですね」
「違うよ、これは褒め言葉の特殊活用形というか!」
「裁判沙汰が多そうな変態さんですね」
「なんで!? あのさ、二年の教室に用事?」
「はい。わたしは先輩に……変態さんに用があるのです」
「そこは言い直すところじゃないよ!用って言っても、君とぼく、初対面だよね?」
「思い出せないのですか。そうですか」

お供え物を捧げれば、いらないなにかを必要としてるだれかに渡してくれるという、町で噂になっている猫像に
「建前と嘘を言う事がなくなるように」と願ってしまい、建前や嘘が言えなくなった結果、
常日頃から考えてる変態な思いをそのまま言ってしまうようになってしまった変態の横寺陽人と
同じく「本音が表にでなくなるように」と願ってしまった結果、感情が表情に出なくなってしまった後輩の女の子・筒隠月子。
なんとかして、願う前の状態に戻ろうと協力する二人のお話です。

第6回新人賞〈最優秀賞〉受賞作であり、イラストと評判が良かったので読んでみました。
評判通り、最高でした。最高でした。
月子可愛いです。
喋り方が良いですね。


読み終えてから0話も読んでみました。
これ0話を読むとまた感想変わりますね。
月子が横寺に執着する理由がよりわかりました。
続巻が非常に楽しみです。