子ひつじは迷わない 騒ぐひつじが5ひき / 玩具堂
「あの人は欲張りで無節操で嘘つきで朴念仁で女性には虚弱ですけど、こういう時はやってくれる気がします」
角川スニーカー文庫5月の新刊「子ひつじは迷わない」の5巻『騒ぐひつじが5ひき』です。
文化祭を舞台に今までの相談者達が再登場。
5巻ともなると、もはや忘れかけてる人がちらほらいて、誰だっけこの人?と思った人もいましたが、それなりに覚えているものでした。
なるたまが思っていた以上に各所から反感を買っていて笑った。
そして、この物語に出てくる登場人物って結構毒舌の人が多いと気づいた。
なんだかだいいつつ、謎解きをしてしまう仙波がツンデレすぎて面白い。
佐々原も随分と面白い方向へ進んでいって、この先どう変わっていくか興味が尽きない。
生徒会長も自分の気持ちに気づきつつあって、彼等の関係がこの先どう展開していくか楽しみ。
桃子さんへの接客練習に嫉妬する二人は実にいいリアクションをしてくれた。
相談内容ではないけど文芸部部長が書いた『々人事件』の仙波解釈が面白かった。
何も起きないというだけの内容で、あそこまで解釈できてしまうのは本を読み漁っているだけはある。
でも物語を読むからには、何かが起きることを期待してしまうのはしょうがないと思うのです。
次は雪山編?それとも通常営業?
6巻も楽しみ。