カナクのキセキ2 / 上総朋大
「ザイル、あたしはこの人の子を産むわ。駄目とは言わせないわよ」
少年と少女の悲恋な物語、カナクのキセキ2巻です。
純愛をテーマにしている本作品はラブコメが多いライトノベルの中でも、珍しいタイプの物語だと思います。
前回と同じく、表章と裏章と交互に物語が進行していきます。
表は影砲士スフィアとそのお嫁さんレベッカの物語、
裏はカナクとダークエルフのネウの物語となっています。
前回はわかりやすかったのですけど、今回は直前まで仕掛けに気づきませんでした。
そのせいかわかったときは唸りました。上手かったです。
本作を読み終えた後、再び1巻を読み返したくなる作りも素晴らしい。
一気に話が急展開したので、次回物語がどう展開するのか今から楽しみです。
この展開からどうやって明るい話に持っていくんだろう。