万能鑑定士Qの短篇集 1 / 松岡圭祐

万能鑑定士Qの短編集I (角川文庫)

「いったとおりだろ。彼は有望な記者さ。きみの心もお見通しだったんだよ」

万能鑑定士Qの短篇集です。

連作短編形式の外伝。
とある人気質屋に一ヶ月行くことになった莉子の話。

1話目に小笠原が出てこなかったので、恋愛関係は進展なしかとおもいきや、2話目に登場してからは怒涛の小笠原押しの展開に。
駒澤さんのおかげもあってか、二人の仲が一気に進展してびっくり。

小笠原のかつての恋人が登場し、二人の仲を見せられた莉子が思いのほか動揺し嫉妬するところはニヤニヤしてしまった。
あれだけ一緒にいたのに、小笠原のことを意外と知らないと気づいたりして、莉子にとっていいクスリになったと思うエピソードが多かったですね。
小笠原が頼れる男だといまさらながら気づいた莉子。
ようやく、二人の仲が進展し始めて良かった。

普段と違った、この連作短編形式もなかなかいいですね。