六花の勇者 3 / 山形石雄

六花の勇者 3 (スーパーダッシュ文庫)

「またあなたを、助けに行っても、いいですか」

スーパーダッシュ文庫11月の新刊『六花の勇者』3巻です。
相変わらず、タイムリミットがもたらす緊張感が堪らない物語。
ここまで緊迫感がある話はなかなかない。
間一髪すぎて読んでる間ずっと緊張しっぱなしで疲れた。

三勢力が絡み合ったせいで、より複雑になった今回の事件。
あの仕掛けは当事者には、もうわけわからないだろう。


以下の感想はネタバレを含みます。




そんな中、一人暴走した状態で一巻のアドレットと同じ状況になったゴルドフ君。
あの状況から真相にたどり着き逆転してみせたアドレットのことを称えてましたが、
今回ばかりは、ゴルドフこそがMVP。

今回のアドレットさんは地上最強の男(笑)と言っていいくらい踊らされてました。
というかテグネウさんの策略が半端なかったです。
今回の件はイレギュラーなことだったにも関わらず、すぐに勇者たちを陥れる計画を立てて実行できちゃうところがすごい。

全てが彼の手のひらの上だった。
誤算はゴルドフの忠誠心。
いいもの見せてもらいました。

次回は偽の紋章についての謎が明かされるみたいで楽しみ。