冴えない彼女の育てかた 2 / 丸戸史明

冴えない彼女の育てかた 2 (富士見ファンタジア文庫)

「クリアエイターの世界をようこそ、安芸倫也君」

富士見ファンタジア文庫11月の新刊『冴えない彼女の育てかた』の2巻です。
文章のノリは1巻から修正されて大分読みやすくなった気がします。

ストーリーは加藤さんをヒロインにしたゲーム作りが、ようやくスタートしたところから。
途中、キャラが立っていないというキャラを作るのは難しいという、作者の声が聞こえたような気がします。
創作中の姿ってそんな人に見せられないものになるんですかね…。
自分の頭の中にあるものを、外に出す恥ずかしさはわからないでもない。

あれだけ周りのキャラが濃いというか、立ちすぎていると加藤さんはかえって、魅力的にみえますね。
変に計算せずにナチュラルな態度をとる子はなんか安心できます。
地味さに癒されるというか。
主人公が最後のシーンでシナリオ担当の彼女に主張したことは、まさにそのとおりだと思いました。
誰を選ぶかは最終巻まで引っ張るのはわかるけど、やっぱりここは加藤さんエンドで行って欲しいな。