生徒会探偵キリカ 2 / 杉井光

「わたしも、勝ちたい人がいる」

講談社ライトノベル文庫４月の新刊『『生徒会探偵キリカ』の2巻です。

今回は小さな事件を繋げていく構成。前回に比べると、事件の規模は落ちていた。でも、学園が舞台だしこれくらいでいいかも。

文化祭実行委員長選挙では、会長の暗躍っぷりが明らかになって、この物語の方向性が見えてきた感じ。
会長は自分の敵を作るために生徒会の役員を作ってるような気がしないでもない。
今はまだまだ敵いそうにないけど、キリカとひかげのコンビなら、いつかやってくれそうな気がしてくる。

それにしても、探偵よりも詐欺師の方が目立ってるせいか、タイトル詐欺な物語だと再認識。
ひかげが詐欺師だという噂があっという間に広がっていくのが面白い。

ヒロインたちの中では朱鷺子さんが一番可愛かった。
濃い新キャラも登場したけど彼女が一番印象に残ったのは、会長との過去が明らかになったせいかな。
詐欺師とキリカが会長と戦うときには、ぜひ共闘して欲しい。

次は文化祭の話かな。楽しみ。