三匹のおっさん ふたたび / 有川浩

三匹のおっさん ふたたび

「でも俺たちもう子供じゃないけどまだ大人じゃないんだ」

有川さんの最新作『三匹のおっさん ふたたび』です。

あのカッコイイおっさんたちが再び舞い戻ってきた。
どの話も身近にありそうな話ばかりで、前回よりもさらにモラルを問う内容となっていた。
すべてが丸くおさまるという都合のいい展開で終わらない話もあり、いろいろと考えさせられる。

今回は周囲の人たちにスポットをあてた話が多く、より一層、世界観が広がって楽しめた。
祐希の知らぬところで、母親と彼女が知りあってしまうシーンはニヤリとしました。
祐希と清一のなんとなく通じ合ってる関係は心がなごみます。
ああいうのってなんかいいですよね。
こんな世の中になっても、世代を超えても通じるものはあるんだと思えます。

帯の情報によると次の有川さんの新作は7月の『空飛ぶ広報室』かな。
どんな話になるか想像がつかないですが楽しみ。
11月まで刊行予定が決まっていると、シアター3巻は当分先なのですかね。