双子と幼なじみの四人殺し 2 / 森田陽一

双子と幼なじみの四人殺し 2 (GA文庫)

「でも、彼女はワタシに対して、気後れもせず"間違っている"って指摘してきたわ。もちろん、ワタシは間違ってないけど。そういうのが友達でしょ?」

双子と迷悟に目をつけた保険医の三川は早速、彼等を恨んでいるであろう人物に復讐を持ちかけ、事件をけしかける。

GA文庫の3月の新刊『双子と幼なじみの四人殺し』の2巻です。

相変わらず、読後感が悪いダークな内容。
登場人物は異常者ばかり。

そんな中でも比較的まともにみえる胡桃沢ですが、彼女も彼女で普通ではない。
殺人鬼に対してそれほど怯えもせず、普通に接してしまえる彼女の順応性は異常といえる。
そんな点が殺人者たちから好かれてしまうのかもしれない。
彼女性質を考えると、双子と迷悟の親四人を殺したのは一縷なんじゃないかなって思ってみたり。

それにしても三川先生にはガッカリしました。
もっと本格的に、3人の仲をかき乱しにくるかと思っていただけに今回は肩透かし。

殺された人数は増えてはいるものの、主人公たちとほとんど関係ない人物がだっため、読んでていてそれほどインパクトを受けなかった。
殺人鬼の彼女も、本気で主人公たちを殺しに来なかったせいもある。
彼女にとって今回の殺人は今までと別だった、せいかもしれない。

このままダーク路線でいくなら、次回はもうちょっとはっちゃけ欲しい。