のうりん 3 / 白鳥士郎
「『野菜』とは、食べる者を満足させた初めて『野菜』たりえる! 食べる者のことを忘れて作り手が自らの欲に走ったとき、それはただの『植物』に変わるのだ!!」
あとがきで1巻2巻に比べて農業の比重が大きくなってると書いているがそんなことはない。
今まで以上にパロディネタと下ネタがイイ意味で酷かった。
もののけ姫から始まり、バキの地下格闘技トーナメントと、逆襲のシャア。
他にも細かいネタをあげたらキリがない。
今までと同様、人前で読むことはオススメしません。
だけども、筆者の言うとおり確かに扱う農業ネタは大きいものになっています。
まさか戦後の農地解放から今までの農業史を語られるとは思ってなかった。
ギャグパートがあるからこそ、シリアスパートは余計に目立ち印象に残ります。
そこまで計算して書いてるのかわかりませんが、やはりこのギャップが魅力。
このまま、この路線で突き進んで欲しい。
前回の引きからどうなるかと思ったら、耕作を巡っていつものように喧嘩して元通り。
知恵袋に自作自演してまで、耕作を落としに来る農には笑った。
ここまで必死になる幼馴染キャラもなかなかいない。
それだけに、最後のオチは前回と同じくらい衝撃的。
どうする、耕作、農。
次の巻がとても楽しみ。